
在り方がすべてを決める──共鳴フェスを終えて
2025年08月01日 08:29
7月30日・31日、一般女性向けに開催された
「共鳴フェス」に登壇させていただきました。
「延べ1,100名を超える方々にご参加いただきました。
このフェスは、被災地支援も兼ねた社会的意義のあるイベント。
そして私にとっては、コーチとして初めて“公の場”で
自分の言葉を届ける機会でもありました。
登壇者は、まだ“名もなき”14名。
2ヶ月間、誰一人手を抜かず、本気で準備を進めてきました。
7月の私は、この2日間のために全身全霊を注いで生きていたように思います。
「どうしたら、もっと自分をさらけ出せるか」
「魂の声が、誰かの心に届くためには何が必要か」
その問いに、一瞬一瞬の自分を注いでいました。
■ 意図は今を動かし、目的は未来を導く
経営において「目的」とは、“どこへ向かうか”という羅針盤。
けれど、そこに至るまでの“今この瞬間”をどう動かすか──それを握るのが「意図」です。
この会話に、どんな意図を込めるか?
この投稿に、どんな想いを込めるか?
意図の明確さが、今この瞬間の行動の「熱量」を変える。
目的が戦略を導くなら、意図は在り方を形づくるもの。
■ 『源は自分』──どこまで、自分を悪者にできるか
フェスの準備中、私はある言葉を繰り返し自分に投げかけていました。
「源は自分」
でも、その言葉が口癖になったとき、私は見失っていたのかもしれません。
「これだけやっているのに、なぜあの人は動かないのか?」
そう思った瞬間、自分の“在り方”は、
源から「傲慢」に変わっていた。
本当の意味で「自分が源である」とは──
どこまで自分を悪者にできるか、という覚悟でもあります。
責任を引き受けるということは、
他者を責める余地すら、自分から引き取るということ。
それは、経営者にとっても、リーダーにとっても、最も難しく、最も重要な「在り方の選択」だと思います。
■ 自分で「決める」ということ
私にも迷いがありました。
「違う流派のコーチングも学んだ方がいいよ」
「もっと他の活動もやってみたら?」
「本当にやりたいのはコーチングなの?」
それらの言葉に揺れながら、私はひとつの問いに立ち返りました。
「私は、どうするのか?」
「何を、決めるのか?」
自分で決めるということは、選ぶことであり、捨てることでもある。
それは、「今この瞬間の意図」と、「行き先としての目的」を自分の手に握るということ。
■ 戦略より、“在り方”がすべてを変える
今回のフェスでは、改めて実感しました。
関係性をつくるのも、
信頼を得るのも、
感動を生み出すのも、
すべては「在り方」から始まる。
誰かを動かすのは、スキルや理屈ではなく、
言葉の奥にある“熱”──意図の在処です。
■ 経営とは、在り方のマネジメントでもある
フェス登壇の直前、ある女性が私に語ってくれました。
「30年、母として息子と接してきた。でも、1人の人間として向き合っていなかった」
それを聞いて私は思いました。
家庭もまた、小さな“組織”であり、そこにはリーダーシップが存在している。
役割や立場を超えて、ひとりの人として向き合う──
その覚悟が、家庭にも、企業にも、必要なのではないかと。
■ 今のあなたの意図は、どこにありますか?
選択肢が多い今の時代だからこそ、
「何をするか」より、「どう在るか」が問われています。
あなたが今、この瞬間に持っている意図は、どこへ向かっていますか?
あなたの目的地は、どこですか?
そして、その在り方は──
他者を責めず、自分を源とできていますか?
たくさん迷い、たくさん泣いて、たくさん笑いました。
応援してくださったあなたへ、心からの感謝を込めて。
これからも私は、在り方を磨き続けます。
コーチとして、リーダーとして、ひとりの人間として──。